環境デッキ 今年出た種族の1年間の振り返り(グランセクト編)
今年でた種族の振り返りは今回を合わせて残り2種族となった。
それでは、今回はグランセクトについて振り返っていこう。
グランセクト 特徴
グランセクトも他の種族同様に新1弾で初登場した種族であり、今までの自然文明からは想像できなかったパワーと効果を持ったクリーチャーが多く登場した。
とにかく力こそはパワーといった感じだ。
それでも自然独自のマナを利用するというのは、失われていなかった。
パワー12000を基準にそれ以上のパワーを持ったクリーチャーをサポートする能力を持つクリーチャーがグランセクトにはいるのだが、初期の頃はパワーが低いクリーチャーにしかサポートがなくグランセクトだけでデッキを組もうとすると噛み合いが悪く形にならなかった。
しかし、初期の頃から今まで使われるグランセクトがいた。
それは、「デスマッチ・ビートル」だ。
「洗脳センノー」や「異端流しオニカマス」と同様に新弾で登場した、ただだしのメタカードである。
グレートグラスパー、古代楽園モアイランドの登場
新1弾とジョーデッキーBOXに登場したグランセクトが残念だったのでこのままグランセクトはおろか自然は1年間戦えないのではないかと思われた。
そんな中新2弾で
「グレートグラスパー」と「古代楽園モアイランド」が登場した。
「モアイランド」はD2フィールドと呪文を抑制する効果を持っていてその強力な効果から単品でデッキに入るのではないか?
と思われたが、その頃はまだ緑単ループや赤緑モルトネクストが最好調の時期。
グランセクトのカードがデッキに入る余地がなかった。
緑単グラスパーループ
そんな中、新たな殿堂が施行された後に「グレートグラスパー」と「チェインレックス」をメインに使った緑単グラスパーループというデッキが環境の中に入って来た。
さらに新3弾の発売で「ゲイルヴェスパー」と「コレンココタンク」という、まさにグランセクトの救世主とも言えるカードが追加されたことで、グランセクトの大型クリーチャーをメインに「VANベートーベン」や「モアイランド」、「ワルドブラッキオ」といった超弩級のロック性能を持つクリーチャーで構成された
「緑単ゲイルヴェスパー」というデッキが誕生した。
また「グレートグラスパー」はエリア代表決定戦では使用率でトップクラスに立ち続け限定構築の中でも対処に困るデッキとなっていた。
新3弾頃からグランセクトは安定して毎回何かしらの強化を受けていて、「ジークナハトファルター」や「ボントプラントボ」、「デデカブラ」といったカードがいい例だろう。
グランセクトといったらまず「ゲイルヴェスパー」となるくらいに、グランセクトを活躍させようと思ったらこのクリーチャーを使わなければいけない。
次の双極編ではメイン種族として扱われることが決定しており、スタートデッキも発売されることが決まった。
次の1年間で「ゲイルヴェスパー」は使用され続けると予想される。
環境デッキの変化
新2弾が発売してから緑単グラスパーループ、新3弾が発売して緑単ゲイルヴェスパーが環境で活躍した。
グラスパーループの変化につては初期では採用されていなかった「プチョヘンザ」が採用されるのが当たり前となること、水文明の「クロック」などのトリガーと合わせて青緑になったこと。
後半で新4弾が発売されて「再生妖精スズラン」が使われるようになったことだ。
緑単ゲイルヴェスパーにおいては結構激しくデッキの内容が変化していて、「ベイBジャック」や「トテントン」が採用されていたのが現在ではデッキのほとんどがパワー12000以上のクリーチャーになり、「ボントプラントボ」を使ってメンデルスゾーンみたいなマナ加速から高速で「ゲイルヴェスパー」や「コレンココタンク」に繋げている。
「ゲイルヴェスパー」を使ったフィニッシュが2つになったのも環境内での変化である。
初期の頃と同じようにロック性能を持ったクリーチャーで圧倒する型の他に「ジークナハトファルター」と「水上第九院シャコガイル」を使ったEXWIN型の「ゲイルヴェスパー」が登場した。
双極編で新たに登場するカードがどのように環境に変化を与えるのかが楽しみだ。