「凶鬼07号ジャバランガ」の破壊時効果についての裁定が変更!
今話題になっている「凶鬼07号ジャバランガ」の破壊時効果について、今までとは違う裁定になったので、解説していこう。
今まではどのような処理だったのか
「凶鬼07号ジャバランガ」には”このクリーチャーまたは他のクリーチャーが破壊された時、それよりコストが1だけ大きい闇のクリーチャーを墓地からバトルゾーンに出してもよい”という効果がある。
今までは、「堕魔ドゥポイズ」などの複数クリーチャーを破壊する効果で、例えば「凶鬼07号ジャバランガ」と「阿修羅サソリムカデ」を同時に破壊した時にコスト8とコスト9の闇のクリーチャーを墓地から出すことができた。
このように”他のクリーチャーが破壊された時”に発動する効果は同時に破壊された時でも1枚ずつ処理することで、その効果を持つクリーチャーが同時にバトルゾーンを離れても効果を発動することができた。
これがどのように変わったのかをこれから解説していこう。
裁定の変更によってどうなったのか
今回の裁定の変更によってどうなったかと言うと、先ほど述べた例の「凶鬼07号ジャバランガ」と「阿修羅サソリムカデ」を同時に破壊した時にコスト8とコスト9の闇のクリーチャーを墓地から出す。というようなことができなくなり、このクリーチャーが破壊された時の効果だけが発動し、コスト8のクリーチャーしか出せなくなったのである。
これによって、「カビパン男」を含め4体のクリーチャーを同時に破壊した時に何もおきなくなり、「スーパークズトレイン」を含めて複数体のクリーチャーが同時に破壊されても1枚もドローができなくなったのだ。
“このクリーチャーまたは他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時”の能力とはどう違うのか
実は今回の裁定は総合ゲームルール『ゾーン』についての[400.7.バトルゾーン以外のゾーンに複数のカードが移動する時、それらはすべて同時に移動します]に基づいて出された可能性が高いのである。
どういうことかと思う人に説明すると、例えば「創世の頂セーブザデイト」を「ヘブンズゲート」で2体出した時に効果で3枚山札から引くことができる。
これは効果的には2体が同時に出ているように見えるが、処理的には1体目の「創世の頂セーブザデイト」が先に出てドロー効果が待機し、さらに2体目の「創世の頂セーブザデイト」が出ることによって自身の効果と先に出ていた「創世の頂セーブザデイト」の効果が発揮され3枚ドローできる。
しかし、これが墓地などのゾーンに移動するときは完全に同時に移動した、とみなされ自身が破壊された時の効果は発動できるが、他のクリーチャーが破壊された時というのはすでにその効果を持つクリーチャーがいなくなっているとされ、効果が発揮できなくなっている。
最後に
今回の裁定の変更は、大会でよく使用されているデッキ内のカードのことについてだったので、公式側から総合ルールなどで変更があった際には何かしらの例や大々的に発表が少なく感じた。
最近でいうと「唸る鉄腕ギリガザミ」や「サイバー・I・チョイス」など重要な裁定が急に変わったりしたので、常に最新の情報に注目しておこう。