環境デッキ 今年出た種族の1年間の振り返り(メタリカ編)
ジョーカーズとビートジョッキーに引き続き、今年のメイン種族の一つであったメタリカについて今回は振り返っていこう。
メタリカ 特徴
メタリカという種族もこれまでと同様に新1弾ジョーカーズ参上にて登場したが、一応ドギラゴールデンVSドルマゲドンXの拡張パックで先行公開という形で1種類封入されていた。
このメタリカの特徴はラビリンスというもので、
- 相手の特定の状況下でシールドが相手の数よりも多いときに効果が発動する
- タップしているときに何処かに攻撃されたときにアンタップしてそのアンタップしたクリーチャーかタップしているクリーチャーに攻撃を変更させられる
という能力だ。
ラビリンスは「正義の煌きオーリリア」や「紅の猛り天鎖」など強力な効果を持ったクリーチャーがいたが、相手の盾より多くなければ発動しないというのがネックになりあまり使われることがなかった。
一方で、攻撃先を変更できる能力は「緑知銀フェイウォン」というクリーチャーのおかげで非常に使いやすい能力となり、「デスマッチビートル」などが持つガードマンの能力と組み合わされて使用された。
しかし、初期の頃はジョーカーズのような優秀なサポートカードやビートジョッキーのような速さとカードパワーがなく、お世辞にも強いといえるカードがなかったので、環境内で使われることがなかった。
強力なカードの登場とあのカードとのシナジー
新3弾の発売で強力なSRカードが2枚登場したことにより、メタリカは一気に環境を支配し競技プレイヤー達のヘイトを現在に至るまで買い続けた。
そのメタリカの強化につながったカードは、「赤攻銀マルハヴァン」と「水上第九院シャコガイル」である。
「水上第九院シャコガイル」というEXWINの手段。
「龍装者バーナイン」の破壊を防いだり、攻撃や防御にも使えて、軽減で出しやすい「赤攻銀マルハヴァン」というカードの追加。
「ベイBジャック」という場のクリーチャーをマナとして使えるカードが存在したことでメタカードを積み込みながら、無限にバトルゾーンにクリーチャーをだし、大量ドローすることによってEXWINするという白緑メタリカというデッキが生まれた。
本来のメタリカとして使い方ではないような気がするがこれが、メタリカの環境での戦い方となっていた。
また「マルハヴァン」は白青サザンで採用されたり、限定構築戦では小型を並べて「マルハヴァン」につなげて殴るデッキが活躍し、限定構築ではメタリカはそこそこの立ち位置にいた。
煌龍サッヴァークの登場
新4弾裁にて登場した今年初の本物のドラゴンである「煌龍サッヴァーク」というクリーチャー。
単品でのカードパワーが凄まじく、登場時にカード除去とブレイク前にシールドを増やす能力、そしてクリーチャー全体に完全除去耐性を与えることができる。
これ一体で能力が完結してさらにサポートまでできるのが強く、光文明を使用するならとりあえず入れておけば強いという感じであった。
このカードの登場によってメタリカは白緑メタリカだけではなく、「サッヴァークDG」と合わせて大型ドラゴンを展開する戦いかた可能となる。
1年間を通してみると総じてカード単体の性能が高く汎用性のあるメタリカが強力だった。
今年1年でメタリカがやりきった感があるので、双極編でどのような動きを見せてくれるかが楽しみだ。
環境デッキの変化
メタリカを主体にしたデッキが環境にきたのはやはり白緑メタリカというデッキの登場からだろう。
GP5thあたりから頭角を表だし、緑単ループ並の速さを兼ね備えかつ、メタカードを積みこめるという点や高コストクリーチャーがほとんどいなかったので安定するということからも使用率は上がっていき、環境内のトップに立ち続けてきた。
デッキの変化としては「絶対の畏れ 防鎧」が登場して速採用されたり、フィニッシャーが「シャコガイル」から「ジエンドオブユニバース」に変わったことだ。
メタリカで特に目立ったデッキが白緑メタリカだが、白零サッヴァークや白緑サッヴァークなどの「サッヴァーク」主体のデッキがデュエマフェスやCSなどでも使われている。
また「サッヴァーク」はエリア代表決定戦でも使われ、登場して1日後の南九州予選でも大暴れしている。
メタリカは「ベイBジャック」のおかげで環境で使われるようになったがやりすぎたので今後はこのようなデッキが出ないようなカードをメタリカで作って欲しい。