赤黒チュリスバスター優勝デッキレシピ解説
今回は、最近高騰しつつある三つ星鉄人ミシュラの高騰原因となっている”赤黒ドルガンチュリスバスター”について、制作者である中華製さんから直接お話を聞くことが出来たため詳しく解説していこうと思う。
環境トップ候補筆頭なので是非隅々まで読んでほしい。
赤黒チュリスバスターデッキ画像
昨日のvault大会優勝の赤黒チュリスバスターです
黒木氏さんに構築セルフ開示されたり、デネブログ様の方でデッキ紹介される事になったのでこのアカウントでも公開しておく事にします pic.twitter.com/ki5GCEffkh— 中華製 (@TYUUKASEI) 2018年1月27日
※1月27日にDMVaultの大会で優勝した際の構築
順に採用理由を解説。
各カードの採用理由
[勇愛の天秤 4枚]
- このデッキで一番軽いカードであり、相手の初動対策とドローソースを兼ねた4積み必須のカードだ。
- “龍装”チュリスよりコストが軽いため、2ターン目に勇愛の天秤を打って手札を整え、3ターン目に”龍装”チュリスを走らせることが可能となっている。
- おそらく今後も4積み必須となってくると思われるため、組みたい方はきちんと4枚集めよう。
- 赤黒バスターの流行度によっては今後プロモの値段が上がる可能性は大いにあるだろう。
[ゴーゴー・ジゴッチ 4枚]
- 勇愛の天秤と違い、見れる枚数が5枚と広いためほぼ確実にサーチしてくれるのがポイントであり、ボルシャック・ドギラゴンで捲った際も次のボルシャック・ドギラゴンを持ってこれたりと幅広い活躍をしてくれるカードだ。
- この赤黒バスターは3ターンキルを狙いに行くのではなく、安定した4ターンキルを目指しているため、”龍装”チュリスとコストは被ってしまうものの、見れる範囲が多いゴーゴー・ジゴッチは十分強力だろう。
[”龍装”チュリス 4枚]
- このデッキの主役その1だ。
- 3ターン目に相手プレイヤーを攻撃できる5コストの赤いドラゴンということで、ビートジョッキーのカードなのだが完全に蒼き団長ドギラゴンバスターの相方となってしまった。
- 主な用途は革命チェンジを利用してデメリットを消しながらの速攻なのだが、忘れてはいけないのはこのカードは盾を殴るためだけのカードではないのだ。
- 3コスとで5000火力でクリーチャーを除去しに行けるため、単純に考えれば爆炎シューターマッカランよりも除去範囲自体は広いのだ。
- 赤黒バスターは性質上、ボルシャック・ドギラゴンと革命の鉄拳を利用したカウンタープランを取ることがあるため、そのようなプランを組み立てている際は相手の洗脳センノーや、タイム3シドのような、若干パワーが高いウィニーを殴り返すために利用することもある。
- 特にサザンルネッサンスは新環境になるにつれ徐々に母数が増える傾向にあるため、成長プランを取られた際にミラクル1ドレミ24ですら殴り返せるパワー5000は魅力だろう。
- なお、3コストで召喚して除去に使ってしまうとB・A・Dで破壊されてしまうため革命の鉄拳があった際はそちらを使うようにしよう。
[メガ・マグマ・ドラゴン 3枚]
- このデッキが苦手とする異端流しオニカマス、洗脳センノー、嘘と盗みのエンターテイナー、制御の翼オリオティス、絶対の畏れ防鎧を全て破壊出来てしまうこのカードはデッキに必須だろう。
- ボルシャック・ドギラゴンで捲った際は相手のアンタッチャブル効果持ち(相手に選ばれない効果)でのダイレクトアタックへの回答にも成り得るため、デッキスペースに余裕があるなら3枚積んでおきたい。
- 温泉湯あたり地獄との差別点はボルシャック・ドギラゴンや革命の鉄拳との相性の良さや、蒼き団長ドギラゴンバスターに革命チェンジ出来るところだろう。
[革命の鉄拳 4枚]
- このデッキのカウンター要素その1だ
- 従来の赤黒バスターでは革命の鉄拳は3積みが一般的だったが、このデッキでは4枚と最大枚数の採用となっている。【理由】1.勇愛の天秤の採用により、ボルシャック・ドギラゴンの不発率が上昇してしまっているため、デッキトップを変えることが出来るこのカードの価値が従来の赤黒バスターよりも上昇している。2.爆炎シューターマッカランのような軽量除去が入っていないため、速攻デッキや対象をとれる踏み倒しメタカードへの除去札として利用していくため。
以上が主な理由になっている。 - 手札に嵩張って不要になってしまっても、勇愛の天秤が採用されているこのデッキでは2ドローとの交換が出来るため4枚積んでおいたほうがいいだろう。
- ちなみにこのカードを3枚に減らして他のカードに枠を割こうと中華製氏本人に相談をした際に猛反対されたため、おそらく4枚確定枠としてとらえていいだろう。
[ボルシャック・ドギラゴン 4枚]
- 主役その2兼カウンター札その2であり、メインの受け札である。
- このカードが採用されていることによって、相手に「殴らないと相手に殴られて負けてしまうが、こちらが殴ると相手の場にパワー12000のTブレイカーが残った状態で凌がれてしまう」というプレッシャーをかけることが出来る。
- このカードの特徴として、進化元のカードは1度バトルゾーンに出るのでバトルゾーンに出た時の効果を使用することが出来る。
- これによりゴーゴー・ジゴッチで後続を用意したり、勝利のアパッチ・ウララーで超次元を展開したりできるのだ。
- 1つ注意なのだが、三つ星鉄人ミシュラを捲った際はミシュラの効果を解決する前にほかのボルシャック・ドギラゴンの効果を解決しよう。
- デッキ内のレインボークリーチャーを手札に加えてしまうと成功率が下がってしまうからだ。
[嘘と盗みのエンターテイナー 4枚]
- このデッキでのファイナル革命から出てくるカードその1だ
- 相手の踏み倒しへのプレッシャーとなる上に殴り返されないため、細かい打点でビートする際に役立つ。エンターテイナーが2体並んだ状態でビートをすると相手はどちらも殴り返せないため非常に強力だ。
- また、自分がアクティブプレイヤーの際は相手のシールドから出てきた「バトルする」効果を持つシールドトリガークリーチャーはバトル前に墓地に置かれるため、”バトルすることが出来ない”モルトNEXTや赤黒ドルマゲドンへ有効なため覚えておこう。
[勝利のアパッチウララー 4枚]
- 主役その3でファイナル革命から出すカード筆頭だ。
- このカードが存在するおかげでこのデッキは成り立ち、3ターンキルは成立する。
- ボルシャック・ドギラゴンから捲った際に非常に強力なカードで、相手の手札の色に応じて5色全てに対応した受け札を出すことが出来る(後述)
- 破壊時に超次元クリーチャーを呼び出すことが出来るためあえて特攻することにより打点を増やすことも可能だということも覚えておこう。
[蒼き団長ドギラゴンバスター 4枚]
- 赤黒バスターというデッキのバスターとはこのカードのことである。主役その4であり一番強力なカード。
- 主にシールドをワンショットで削りきる目的で使われるが、このカードの強さはその柔軟性がある能力故にシールドを殴ること以外で革命チェンジをした際も非常に強力だというところにある。【例】タップ状態のクリーチャーに対して殴り返す際に革命チェンジから嘘と盗みのエンターテイナーを出すことで相手の後続は侵略や革命チェンジを利用した打点増強が不可能になる。また、アパッチウララーを出して勝利のプリンプリンを出すことで相手のアンタップしているクリーチャーの攻撃を封じることも可能だ。
- 抜く理由がないほど強力なカードなので必ず4枚集めよう
[三つ星鉄人ミシュラ 3枚]
- このデッキの登場により値段が4倍ほどに上昇した縁の下の力持ちのようなカード。
- 主な採用理由は手札にドギラゴンバスターがない際にこのカードへ革命チェンジをしてドギラゴンバスターをサーチしながらシールドを2枚割ることが出来る。次のターンにドギラゴンバスターを出せば、ファイナル革命からクリーチャーを出さずともWブレイク、Tブレイク、ダイレクトアタックという風にジャストキルを通すことが出来る。
- 後述するが他の入れ替え候補カードもあるため自分で使ってみて調整していってほしい。
[絶叫の悪魔龍イーヴィル・ヒート 1枚]
- 禁断の封印から落ちたカードや、序盤に勇愛の天秤で捨てたカードを拾うことが出来るかなり強力な”さすが殿堂”と思わせるカードだ。
- ボルシャック・ドギラゴンから捲った際には墓地に落ちたボルシャック・ドギラゴンを拾うことで第二波を受け止めることも可能なためかなり器用な働きもする。
- このデッキだとドギラゴンバスターのファイナル革命から出せる唯一のドラゴンである。
[禁断 1枚]
- ボルシャック・ドギラゴンとの相性が抜群であり、相手のパワーがたとえ999999だろうと禁断解放によって封印してしまえば攻撃を受け止めることが可能だ。
- イーヴィルヒートを利用することで溜まった墓地も有効活用できるため、抜く理由はないといえるだろう。
- ・尚ドルマゲドンは封印できないので注意
採用カード候補カード紹介
次に採用候補のカードとなぜ採用されていないのかを中華製氏本人へ質問したのでそれについて紹介していこうと思う。
主に採用候補になっているカードはジャックアルカディアス、ブリキン将軍、音精ラフルルだ。
順番に解説していこう。
ジャックアルカディアスについて
ジャックアルカディアスに関しては革命の鉄拳とどちらが優先されるかが問題となるカードだろう。
この2枚のカードを比較した場合ジャックアルカディアスである主な利点はデスマッチを焼けるという点が大きく、ドギラゴンバスターから出す事も可能なのため現環境トップの白緑メタリカに対しての勝率を高められると思われる。
また、先行3tドギラゴンバスターからジャックアルカディアスを出すことで相手のヤッタレマンやトップギアを破壊することが出来る。
しかしジャックアルカディアスを積まなくても白緑メタリカはそこそこの優位がつく対面であり、単純な汎用性で言えば鉄拳の方が高いため鉄拳を優先して採用するという結論に至った。
ブリキ将軍について
ブリキン将軍はミシュラと比較されるカードだろう。
ブリキン将軍の主なメリットは剣から出せるという点に尽きる。
ここが生きるのはジョーカーズ対面であり、勝率等でも関わってくるのもこの対面だ。
現段階で多く使われているジョーカーズの多くはダンガンオー型でありこの構築に関してはブリキン抜きにしても優位を付ける事が出来る。
単純な汎用性で言えばミシュラの方が圧倒的に上なので今回はミシュラを優先して採用した。
現段階のジョーカーズの構築に優位が付くという話であり消王、ジョリーザジョニ―等が採用されたジョーカーズ対面ではこの構築は不利が付いてしまう。
新環境となりジョーカーズの構築は変動すると思われるためそこをよく見て採用するべきかどうか検討していく必要があるだろう。
ラフルルについて
ラフルルに関してはこのカードはデッキ性質上採用するにしてもピン投が安定するカードだ。
従来のヒャクバイザー型と違ってこのカードを生かす為にはハンドにチュリス、剣、ミシュラ+ラフルルが山にある事が必要でありラフルルを絡めることで勝ちに直結する限られた対面でこの引きをする事は単純に難しく、またミシュラで2点入れてる時点でお祈りの部分もある。
確かに上で言ったような引きさえすれば強いカードなのだが他のカードより優先度が低いと判断した。
以上3枚のカードが採用候補カードだ。
超次元カード解説
最後に超次元カードについて説明していく
- 勝利のガイアールカイザー
- 勝利のリュウセイカイザー
- 勝利のプリンプリン
- 紅蓮の怒鬼流院刃
- アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>
この5枚は説明不要だろう。
アパッチウララーが入るデッキには必ず入ってくる。
勝利ガイアールは革命チェンジ元でありアンタップキラーで盤面を取る際にも使用する。
[時空の司令コンボイ・トレーラー]
- 赤青の2色を捲った際に出せるブロッカーだ。
- ボルシャック・ドギラゴンからアパッチウララーが捲れた際によく使用する
[シルバー・ヴォルグ]
- コンボイと同じく、闇を捲った際に出せるブロッカーである。
- アパッチウララーのところで言った5色対応の受け札とは
火…コンボイ
水…コンボイ、プリンプリン
自然…プリンプリン
光…プリンプリン
闇…シルバー・ヴォルグ
という風にうまくかみ合っている。なのでこのシルバー・ヴォルグも確定枠といって過言ではないだろう
[ウコン・ピッピー]
- バトルゾーンの自分のドラゴンのパワーを+2000してくれるカードだ
- このカードがあると、ボルシャック・ドギラゴンが相手のドギラゴンバスターを倒せたり、伝説のレジェンド・ドギラゴンに対してドギラゴンバスターで殴り返すことが出来る。
- ボルシャック・ドギラゴンが採用されているこのデッキとの相性は抜群だろう
最後に
以上が赤黒バスターの紹介になる。
超次元も合わせるとかなり高いデッキになってしまうが、他のドギラゴンバスターのデッキと併用できるカードも多いため是非組んでみてほしい