環境デッキ 今年出た種族の1年間の振り返り(ムートピア編)
これまでに5つの種族の1年間を振り返ってきたが、今回で最後となる。
最後を飾る種族はムートピアだ。それでは、ムートピアの1年間を振り返っていこう。
ムートピア 特徴
ムートピアも新1弾で新たな水文明の主体となる種族として登場した。
その特徴は水文明らしい手札増やしと手札から特定のカードを捨てて効果を発動させるということだ。
例を挙げるとするならば「拘束の毒 ジェリフィ」や「神出鬼没ピットデル」だろう。
しかしムートピアは一年を通して見ても”オニカマス”な年だった
今となっては水文明を使うならばとりあえず採用枠に入れるレベルになっているのではないだろうか。
「ベイBジャック」並に大会や環境デッキなどで見ている気がする。
2コストという軽さと除去しにくいアンタッチャブル能力、そしてタダだしに対するメタ効果、2コストのクリーチャーとしては効果を盛り込みすぎといった感じでがある。
もう1コスト重くしても良かったのではないだろうか。
「オニカマス」の用途は多岐に渡っていて、環境内で採用されていたデッキは赤青レッドゾーンや赤青ブランド、赤青ドルガン剣、赤青黒墓地ソース、青黒墓地退化etc…etc
オニカマスのために水文明を使っているとまで考えられる。
それだけ、メタカードとしてもアタッカーとしても優秀だった。
このカードに対抗できるカードが少ないというのも使われる要因となっていた。
「学校男」や「温泉湯あたり地獄」、「メガマグマドラゴン」、「ハムカツマンの爆砕GO」といった相手自身に選ばせたり、選ばずに全体除去するしかない。
さらにその中でもデッキにあったカードを使わなければデッキとしてなりたたないのでさらに候補が絞られた。
その他のムートピアは?
ムートピアは種族の中で最もまとまりがなく効果に一貫性なかったのでムートピア同士で合わせにくかった。
さらに、呪文も「サイバーダイスベガス」が出たおかげなのかコストが小さく効果が控えめなものが多かった。
「蓄積された~」という同様の名前を含む呪文やクリーチャー同士を掛け合わせて使うシリーズも出たが、お世辞にも強くなく、カードパワーが低かったので使われることはなかった。
しかし、ムートピアの中でも単体で見ると効果が強いカードが多く、色々なデッキで使われるのを見る。
よく使われていたのが「一なる部隊イワシン」と「水上第九院シャコガイル」だろう。
「イワシン」は墓地ソースの新たな潤滑油として、「シャコガイル」はフィニッシャーとしてどちらも環境のデッキでは欠かせない存在だ。
その他は「龍装者スペレート」が青主体の「ミラダンテⅻ」のデッキで採用されていたりした。
今とこれからのムートピア
最近出たムートピアのなかで言えば、山札回復できる水クリーチャーの「永遠の少女ワカメチャ」や現在青黒ジャバランガループで使われている「唸る鉄腕ギリガザミ」、「オボロカゲロウ」とのシナジーがすごく高い「絶海の虎将ティガウォック」、「ミラダンテⅻ」に革命チェンジできるトリガーである「龍装者タルスーパ」がどれも唯一性が高く、汎用性があるのでこれからも使われていくだろう。
また双極編ではすでに「龍装艦 ゴクガロイザー」という強力カードやクリーチャーと呪文一体化のカードとの相性が水文明とすごく良さそうなので、期待が高まる。
欲を言えばムートピアだけでまともに戦えるデッキを作れるようにして欲しい。
環境デッキの変化
現環境でムートピア主体のデッキ自体をほとんど見かけない。
環境デッキの中で一部には使われているというケースが多い。
「偉大なる魔術師コギリーザ」や「魔法特区クジルマギカ」、「最高学府インテリエイル」というSRカードのどれかをメインにしたデッキがムートピアメインのデッキとなり得たが、いかんせん環境に適応していなかったので環境入りとまではいかなかった。
SRカード同士でのシナジーのなさがやはりカードパワーを低くしてしま原因だったのだろうか。
双極編ではムートピア主軸で強力なデッキが組めるようになることを願う。